マイマイ's Contemporary Art Blog

現代美術業界で働き、今はネット系スタートアップを始めています!主に現代アート、たまに映画や本、日々の事について、気軽に書くブログです。

蔡國強展@横浜美術館

またまた、、、時間が過ぎるのが早い!前回の更新から、なんと9ヶ月も経っていました。

なかなかゆっくり展示を観られていなかったのですが、今回久しぶりに行ってきましたので、日記程度ですが記録します。

 

横浜美術館の蔡國強(ツァイ・グオチャン / Cai Guo-Qiang)展。火薬を爆発させる事が有名で、TVでは「花火アーティスト」等とネーミングされておりましたが、現代美術の世界では超有名人です。オークションでは、ペインティングで数千万の値がつくと行ったらイメージしやすいでしょうか。

yokohama.art.museum

 

私も実は、あまり彼の事をよく知らなかったので、今回初めて彼の作品をじっくり目の当たりにして、結果、、、すごく素敵なアーティストだと思いました!

 

漢方的な物を混ぜて、火薬に色を出すペインィングも素敵でしたが、やはり、ホールの中央に展示された「火薬絵画」が”横浜美術館で作られた作品”という事に感動しました。

ドキュメンタリービデオを観て頂くとわかると思いますが、作品を生み出すまでのプロセス、人との会話、時間、偶発性、、、全てが作品の要素となって、作品に生きた流れを生み出しています。

作家が、自分の”ホーム”ではなく、展示会の行われる”現場”で創作するというのは、余計に緊張させてしまう一面もあるかと思います。そこを突き抜けた作品だからこそ、力強さがあるのだと思います。

 

 それと、彼身が語る「思想」がしっかりしている、ぶれない感じがしました。

「春夏秋冬」、と流れる時間の中で、自らも日本・NY等と拠点を動かしながら、”自然”と調和した大掛かりな作品を各地でプロジェクトとして遂行してきた蔡國強。

アートは自由に表現するものだけど、作品に対して込められた真摯な思いとメッセージ性が、世界中の人々を魅了するのだろうと思います。

 

最初は、「火薬を使って、パフォーマンス的に面白いだけなのでは?」と思っていたら、とんでもなかったです!

会期は今月18日まで!まだの人は、急いで観に行きましょう♪

ここまで準備された横浜美術館の皆様、本当に大変だったかと思いますが

素敵な展示を実現してくださり、ありがとうございました♡

 

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《夜桜》2015年、火薬・和紙、800×2400cm