マイマイ's Contemporary Art Blog

現代美術業界で働き、今はネット系スタートアップを始めています!主に現代アート、たまに映画や本、日々の事について、気軽に書くブログです。

チームラボ☆と子供の世界 @日本科学未来館

びっくりー!!な事に、前回のブログから約4ヶ月が経っていました、、、。

「書きたいテーマが見つからない」「見つかったけど、調べて準備からにしなきゃー」なんて言い訳してたら、、、あっという間です。

「書く曜日を決める事」、「テーマが、準備が、、、」等と云々言わず「とにかく書き始める!」等、習慣づけていかないとですね☆

という訳で、今日は思いつくままに、どんどん書いていきたいと思います。(こ、、、今度こそ、、、!継続するぞ!!)

 

今日は調度、以前から気になっていた「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」@日本科学未来館に行ってきました。とっても面白かったので、その事について書いてみます。

 

チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地

 

日本科学未来館、ご存知でしょうか?お台場の近くにあるのですが、今日はとーっても寒く風が強くて、、、人がいないのでは、と思いきや、中に入ると親子連れでいっぱい。

以前、駅のポスターで見かけた「トイレ? 行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」 という、とってもキャッチーな展示をされていたのも、ここ、日本科学未来館だったんですね!とても前衛的な企画をされています。

 

今回、チームラボさんの展示に興味を持ったのは、もちろん前々から作品が好きでしたが、展示に向けた猪子さんのこの言葉に共感したからです。↓(当企画展・HPから引用)

 

(海外にて)当時、僕もびっくりしたことなのですが、週末になると、その美術館は子ども連れが非常に多くなります。親は、子どもに現代アートに触れてほしいという思いが強いのでしょう。そして、子どもが美術館の中で騒いでいるのです。そこの人々は、子どもが騒ぐことは当たり前だと思っているのでしょう、子どもは美術館でも騒いで良いのです。、、、(略)

そう、日本でも、子どもがアートに触れながら、同じ空間で、他の人々と、共同的で創造的な体験をしてもらいたい。

 

そう、前々から私が感じている事です。子供の時から、現代アートに触れて欲しい。

日本で現代アートがまだまだ馴染み薄いのは、やはり欧米の様に生活に浸透していないから、小さい頃から家の中や近所に『アート』が入り込んでいないからかな、と個人的に思っています。

  私が人生のうちに必ずやりたいと思っている事は、日本で子供達が小さい頃から一流のアートや、力強い現代アートに自然に触れる環境・仕組みづくりをしていく事です!

その為には、①『パブリックアート』といった、街中や公共の空間にアート作品を織り込ませていく事、から、②『教育』という観点で、小さい子達がクリエイティブな活動や発見が出来る仕組みづくりをしてみたり、大人向けに、日本ではなかなか触れられない”現代アート”の面白いレクチャーや講座を開いてみたり、、、という事をしたいと思っています。

具体的には、今のスタートアップ事業(ママ向け、アプリのサービスを始めています。)が軌道に乗ってきたら、都心の誰もがフラッと行きやすく、アート関連の施設が集っている場所(例えば、六本木とか)に、スペースを持ちたいです。

まずは美大・芸大の学生達や建築を学んでいる若手の方に、作品発表の場を与えられる様になり、広報・営業の活動を通じて、若く才能のある方達に対し、成長の手助けをしたい。その上で、小さい子達も遊びながら、アートに触れられる空間づくりを作っていきたい、と思っています。

 

そういう意味でも、今回のチームラボさんの真に「体験するアート」の企画は、とっても興味深かったのです。

 

そして、、、行ってみると、期待を上回る展示内容でした!!

チームラボさんの考える「超主観空間」は難しいのですが、その表現が視覚的にも素晴らしく、アート作品としての質が本当に高いと感じました。

「超主観空間」:江戸末期まで、昔の日本人は今とは違った空間認識をしていたのでは、という仮説に基づき、チームラボの名付けた空間の概念。

しばしば伝統的な日本美術は、西洋の遠近法が無かった為に平面的に描いていたと思われています。しかし、実は当時の人々は、世界が日本美術の空間の様に見えていて、だからその様に描いていたのでは無いか、という仮説。

つまり、昔の日本人は「日本美術を見て空間だと感じていたのでは」、それはある意味「西洋と違う論理が発達した空間認識だったのでは」、とチームラボさんは考えています。)

 

この「超主観空間」、は面白い概念だと思って、ただ、私はなぜ猪子さん達がこの様な概念を持つに至ったか、、、という所に興味がありました。

たまたま以前読んだ、『アートにとって価値とは何か』(著:三潴末雄(幻冬社))という、ミズマアートギャラリーのオーナーさんが書かれた本に、こんな一説がありました。

 

猪子がそのような発想に辿り着いた背景には、常人には想像しづらい特殊な事情がある(略)、、、、、、猪子は普通の人のように文字をうまく「読む」ことができない、だから国語や英語がほとんどできない。(P.222)

 

そうなんだ、猪子さん自身が、もしかすると、小さい頃から「空間認識」について、考えるを持つ機会が多かったのかもしれない。

数学的理解に超越した部分を持ちながら、「普通はこう、一般的にはこう、」と言われる事象に対して、疑問を持つ姿勢を、生きている中で自然と養っていったのかもしれない。

なんだかすごく、作品に対して腹落ちする様な部分もあり、もっともっと、チームラボに興味をそそられました☆

 

今日は、子供連れで言ったわけでは無いのですが、大人でも十分に楽しめました!技術力、高すぎです。

体験するアート。作品の解説はしませんが、ぜひぜひ、お時間を見つけて皆さん行ってみてください♪

 

あー、ブログ。本当は、先日「ブリヂストン美術館」で久しぶりに出会った

ピエール・スーラージュの作品について書きたいと思っていたのですが、、、それはまた今度!

 

最後まで、読んでくださってありがとうございます。

寒い日が続きますが、皆さまお体には気をつけてお過ごしくださいね☆

 

f:id:maimai118:20141218111424j:plain