『私の男』
気がついたら、前回のブログを書いてからほぼ1ヶ月が経過!!
色々調べてまとめてから書きたくなる性分のせいか、なかなか書き始められずに時が過ぎていました...。
継続するには「とにかく書いてみる!」事が大事ですね。
最近、アート作品を見に行っていないので、読書の話題。
そう、第36回モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞を取った、浅野忠信さん・二階堂ふみさん主演の映画も公開されています。
小説は、章毎に語り手(主人公)が変わり、時が代わり、
同じシーンを各々の視点で描写しているところが、よかったです。
内容はというと、父と娘...本当は実の父だと知りながら、深い愛を求めていくうち、人知れず体の奥、その奥までとつながりができていって、もうどうしようもない位、お互いに離れられない存在になっていく...そんなお話。
言葉で詳しく解説しちゃうと、かき消されてしまいそうな微妙な感覚と緊張感が、描写されています。
個人的には、主人公の父(淳悟)の恋人である小町さんが
淳悟と娘の間にある、他者から見ると不穏ともいえる匂いを感じながら
コミュニティの絆が強い田舎の町で、不安をかかえながら生きていく、その話が印象的でした。
淳悟と娘(花)の愛は重くてこじれて、不吉めいたものだけど、そこまでの愛を確信して生きられる事は、幸せだと思う。
映画では、小説とは違う箇所が多々あるものの、思い描いていた情景がそのままスクリーンに映し出された様なシーンもあり...何より、主演の二人の演技が素晴らしく、おすすめです。
こんな難しい関係性、映像でどうやって表現するのかな、と思っていたのですが、北の海のシーンも、二階堂さんの大胆な演技も、予想以上の迫力でした。映画はちょっと、全体的に暗かったけど...!
二階堂ふみさん、園子温さんの「ヒミズ」に出演したのを観てから、とっても好きな女優さんです☆
独特の雰囲気も持ってて、かわいいし、演技力、抜群! これからに、期待しています。